フランスの大学、語学留学に行きたいけど...
・パリ以外の場所で留学ってどんな感じ?
・地方留学のメリットとデメリットが知りたい
・自分は地方留学でも楽しめるかな?
というお悩みを解決します。
私自身が、パリでは無くフランス北西部のブルターニュ地方のレンヌで留学しているからこそ、実体験として感じた地方留学のメリットとデメリットを語ることができます。
この記事では、地方留学のメリットとデメリットを具体例を交えながら紹介し、どんな人なら地方留学に向いているのかを説明します。
この記事を読むことで、自分は地方留学でも十分に満足できるのか、パリでないと満足できそうにないのかを判断できるでしょう。
目次
地方留学のメリット
家賃などの生活費が安い
留学で1番気にするのは生活費ですよね。パリと地方都市を比較すると、家賃が2倍も違います。
フランスのオンライン銀行boursoramaの調査によると、2018年の学生の生活費として、平均の家賃が次のように示されています。(参照サイトはこちら)
パリ830€、リヨン526€、ストラスブール454€、トゥールーズ457€、レンヌ399€、ブレスト327€。
もちろんこれは平均のため、パリでもっと安い家を見つけることも可能ですが、地方のほうが広くて安い家を借りられる傾向にあります。
また、食料品やレストランなどの外食費なども、地方よりもパリのほうが高いです。
更にパリは数多くのお店があったり、イベントが開催されたりと、誘惑が多いのでついつい出費がかさんでしまうこともあるでしょう。
暴力やスリなど危険な目に遭う可能性が減る
混雑時のパリの地下鉄の車内や駅構内など、パリは観光客を狙ったスリや詐欺が多くみられます。(詳しい被害状況の例は外務省海外安全ホームページで確認できます。)
Figaroの統計でフランス全土の犯罪マップをみると、やはりパリの犯罪件数は多いく、ニースなどの観光地も犯罪は多いです。
統計によると、人口1000人に対して一番低い数値の Lozèreでは「暴力:3.72」「強盗:2.35」、Parisは「暴力 : 15.72」「強盗 : 5.72」です。
どこの地域に行っても日本より安全に過ごせる場所はないですが、少なくとも大都市よりは地方のほうが犯罪に遭う確率が少ないでしょう。
ちなみに私が既に1年滞在しているレンヌの数値は「暴力:5.60」「強盗:3.56」です。(地域名:Ile-et-Vilaine)
夜遅くの外出を控えるなど、注意をきちんと払ったうえでですが、1度も危険を感じたことはないです。
デモの被害が少ない
長期滞在をすれば必ず1度はデモを目にするといっていいほど、フランスはデモがよく起こる国です。
例えば、2018年11月17日より始まって何週にも渡って行われている『黄色いベスト運動』といわれるデモがきっかけでシャンゼリゼ通りでの破壊行為が行われ、パリ市内の一部の地域が危険区域になりました。パリは何かとデモの被害があります。
デモで通行止め、電車が動かない、デモが危険で外出できない等、デモによって行動が制限されることが多々あります。
もちろん地方でもデモの被害が全くないということはないですが、パリと比較すると少ないです。
日常生活でフランス語を使用する機会が多い
パリの観光地であれば、英語で対応してくれるところもありますが、地方だとレストランやお店で英語が通じない場合が多々あります。
また、日本人が少ない地方の学校に行けば、『ついつい日本人だけで固まって日本語しかしゃべらない』なんてことも避けやすいです。
フランス語を話さざるを得ない環境にいることは、フランス語の力を伸ばすチャンスです。
地方留学のデメリット
学校の数が少ない
田舎になればなるほど、大学の数や語学学校の数が少なくなります。
自分が学びたい分野の専攻が無かったり、1都市に1つの語学学校しかないということもあります。
1つしか語学学校がない地域で、途中で学校を変えたいと感じた場合は引っ越しせざるをえなくなるリスクがあります。
お店やイベントが少ない
話題のスイーツのお店をネットで見かけてもパリのお店であったり、欲しいものがあっても近くで売っていないなんていうことがよくあります。
お店もイベントも少ない地方で、なおかつ遊びに出かける友達がいないと、自然と出かける機会が減ります。
毎日お出かけする生活がしたい、話題の物に目がないという方は、地方の生活を物足りなく感じてしまうかもしれません。
日本語で書かれた情報をネットで探しにくい
「パリでおすすめのレストラン」「パリでおすすめの買い物スポット20選」など、日本語で書かれた情報がパリであれば数多くあります。
しかし、地方になればなるほど日本語で書かれた記事が少なくなります。そのため、不便に感じることもあります。
ただ、必要な情報をフランス語の記事を読んで入手することになるので、フランス語の上達には役立ちます。
仕事を見つけにくい
MixbやOvniなどの日本語で書かれた求人情報の多くがパリの仕事であったり、地域によっては地方の求人が全く載っていないこともあります。
留学生が働く先としてよく挙げられる日本食レストランが少ないなど、地方だと仕事探しが難しくなります。
ただ、全く仕事が見つからないかというと、そうではありません。
田舎でもできる仕事探しのコツを次の記事で紹介していますので参考にどうぞ。
「日本人が少ない」はメリットでもありデメリットでもある
メリット
語学力を伸ばしやすいことが1番のメリットです。
日本人の割合が少ない地域に行けば、フランス語を使用せざるを得ない環境を作りやすいです。
日本人同士だと、どうしても日本語で話してしまいがちです。日本人が多い語学学校で日本人の友達とばかりいたら、フランス語の会話力はなかなか上がらないでしょう。
また、日本人が少ない場所は日本語で得られる情報が少なくなり、フランス語で情報を探すことになるので、それだけフランス語に触れる機会が多くなります。
デメリット
日本人とのつながりのおかげで、行政手続きや仕事などの便利な情報が得られることがありますが、日本人が少ないとそういった情報が手に入りづらいです。
また、長期留学ともなると、日本食が恋しくなる時が訪れます。
日本人が少ない地域だとアジア食材店などが無くて、日本食を手に入れづらい場合があります。
地方留学に向いている人
こんな方は地方留学に向いています。
日本でずっと都会で暮らしてきたから、都会以外考えられない!
と思う方もいるかもしれませんが、日本とフランスの生活は別物なので、都会育ちの方でもフランスの地方生活に順応できるでしょう。
私自身、日本で友達と遊ぶときはほとんど東京だったので都会の生活に慣れていますが、いざフランスで生活してみると、大都会でなくてもそんなに困らないと感じています。
一方、下記に当てはまる人はパリに留学したほうがいいでしょう。
フランス留学おすすめの都市 レンヌ
私自身が留学しているブルターニュ地方のレンヌは、通常の大学と語学学校がある学生街であり、下記の理由でおすすめできます。
(通常の大学:レンヌ第一大学、レンヌ第二大学)(語学学校:CIREFE)
■レンヌのメリット
⇒ 家賃が安い(平均400€/月)
⇒ 交通の便が良い
⇒ 買い物に困らない
⇒ 日本食が手に入りやすい
⇒ 観光スポットが多い
⇒ 格安のアクティビティがある
⇒ 学生でも買える値段のお店が多い
⇒ 日本人が少ない
⇒ ディプロマ・資格取得が可能
レンヌの楽しみ方や、CIREFEの特徴など詳しいことは下記記事で紹介しています。