社会人留学はキャリアに大きな変革を与える【帰国後1年就職して考えたこと】

まりん
一度仕事を辞めてフランス留学を経験し、現在は人材教育に関わる企業で働いている、まりんです。

 

 

長期フランス留学から帰国し1年が経過しました。
社会人留学経験者がその後どんなことを感じているのか、社会人留学がキャリアにどのように影響を及ぼしているのかひとつの例として、参考になれば幸いです。

興味のあることがより明確に

留学前、新卒入社で入った大企業で営業職として働いていたのですが、「ここで一生働くのは違う気がする。語学を活かせる仕事がしてみたい!」と感じて退職しました。

帰国後の転職活動では、前職の時と同じような状況に陥るのを避けたかったので、改めて「何がしたいのか?興味のあることは何か?」を考えました。

フランスで働いた経験から、フランス語が使えればどんな仕事でもいいというわけではないと気づき、自分が興味があるのは『学習』の側面だとわかったため、今の会社にたどり着きました。

「やりたい」と思ったことを実際にやってみたら「これは違うな」と気づくこともできます。
立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明氏も著書でこのように述べています。

イノベーションやアイデアは、自分の仕事を深堀するだけでは生まれないので、新しい情報を常にインプットし続けなければなりません。インプットの方法は、「人」「本」「旅」の3つです。
「旅」=「現場」と言い換えてもいいかもしれません。真実は現場の中にしかありません。机上で考えるだけでなく、足を使っていろいろな現場に出向き、体験を重ねることが重要です。

新しい発想、新しい視点を得るにはやはり、どんどん体験をしていくことが大切です。体験重ねるという点で、留学は非常に有効でした。

キャリアについての考えが変わった

新卒で入社した会社には、仕事内容ではなく会社重視の「就社」をしてしまっていたため、会社の中でどんなポジションに就いてキャリアアップしていきたいかを主に考えていました。

しかし、留学・転職を通じて、「自分がやりたいことを実現するために、どんなスキルを身につけたいか」と、会社の枠にとらわれずにスキルベースでキャリア構築を考えるようになりました。

その結果、どんな風に働くことがいいのか考えてから会社を選ぶことができ、自分がやりたいことと会社の方向性が重なっているため、以前よりも様々な面で前向きに会社の業務に取り掛かれています。
自分自身のスキル習得になるため、会社の業務で必要になってくる知識習得に積極的になり、直接会社への貢献にも繋がっています。

日本の雇用制度が変わってきており、どこでも働ける・複数社での勤務が可能になってくるという状況が今後も続くと思いますが、その中で自分自身でキャリアを築いていく視点を持っておくことは大切だと、再就職して改めて感じました。

キャリアチェンジに繋がった

前職では営業しか経験していなかったのですが、再就職先では営業含め幅広い業務に携わりながら、今はマーケティング業務を中心としています。(留学時に開始したこのブログを運営する中で得た知識が割と役に立っています。)

会社によっては職種を変えることは容易ではないですが、働く環境を変えることで、ポジション変更もしやすくなるとわかりました。

ここでも、自分のやりたい領域を見つけ、自分のできることの幅を広げていくために、いろんなことを経験できる環境に身を置くことが有益だと感じました。

さいごに

私の場合、留学経験が直接その後の職探しと、その後の仕事環境の変化からもキャリアに影響を及ぼしました。
読書量や情報収集をする時間、考える機会が増えることに繋がり、日常生活にも少なからず変化をもたらしています。

帰国前まではとにかくフランス語を上達させることに重きを置いていましたが、フランス語と付き合いながらどんなキャリアを築いていこうか考えることに楽しさを感じていたりもします。

今は「学習」について極めていきたいので、仕事を通じて知識や経験を得たり、ブログやTwitterを通じて個人で発信をしています。

 

留学がその後の人生観に大きな変化をもたらした経験からも、個人的には社会人留学をオススメしています。
このご時世、今すぐ留学に行くことはなかなか難しいかと思いますが、興味のある方は渡航可能な時期が来た時にいつでも動けるように、留学経験者と話したりネットで情報収集をしたりするなどして、準備しておくといいかと思います。

ちなみに、「教育」「学び」「社会で生き抜く力を身につけること」に興味がある方は、上記で紹介した出口学長の「教える」ということ 日本を救う、[尖った人]を増やすにはを読むことをオススメします。

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