社会人3年目で退職して留学するのはいいタイミング!ただし条件有

・仕事つらい...思ってたのと違う

・仕事を辞めて留学行きたいけど、帰国後が不安...

・「とりあえず3年」の言葉があるし、3年未満で仕事を辞めないほうがいい?

こんな悩みをお持ちの方に向けた記事です。

結論からいうと、社会人3年目で仕事を辞めて留学に行くのはアリです。帰国後に仕事は見つけられます。

というのも、新卒入社した会社を2年4ヵ月で退職し、フランスに1年4ヵ月語学留学をしていた私が帰国後無事に国内で就職できたからです。

実際に3年未満で仕事を辞めて帰国時26歳で転職活動を行ったからこそ、このタイミングで仕事を辞めて留学に行くとはどういうことかわかりました。

本記事の前半では、『社会人3年目で留学するメリット・デメリット』を紹介し、『留学に行っても後悔しなさそうな人・留学に行かない方がいい人』というのを述べていきます。

留学のために今の仕事を辞めるかどうか迷っている方は、この記事を読むことでより帰国後のことを考慮して決断できるようになるでしょう。

社会人3年目で留学するメリット

目を輝かせている人のイラスト(女性)

今後のキャリアをじっくり考えられる

「今の仕事が嫌で変えたいけど、自分が何をしたいかわからない」という方もいるのではないでしょうか。

『とにかく今の仕事を辞めたい一心で急いで転職したはいいものの、結局次の職場選びも失敗した』となるのは避けたいですよね。

留学というまとまった時間を取れば、いろいろと刺激を受けながら今後のキャリアプランや人生についてじっくり考えることができます。

また、留学先でプログラミングを学ぶなど、次のキャリアに役立つスキルを習得することも可能です。

留学期間で今後のキャリアをじっくり考えられたり、次のステップに向けたスキルを身につけられるのは大きなメリットです。

既に就労経験があるからこそ、海外で学べることがある

2年間も働けば一通り、社会人として働くとはどんなことかわかります。

海外滞在中、学生とは違った視点で日本と海外の働き方・考え方の違いに注目するようになり学べることは多くなります。

また、十分な貯金がある場合、気兼ねなく現地でのアクティビティに参加できます。

第二新卒枠で帰国後のキャリアチェンジがしやすい

「第二新卒」とは、勤務経験の少ない若者を指し、明確に何歳から何歳までという定義はありません。

第二新卒枠の魅力はなんといっても、職務経歴よりも本人のやる気やポテンシャルを見られるところです。
つまり、未経験業界・未経験職種に挑戦しやすく、キャリアチェンジの絶好のチャンスです。

私の場合26歳で帰国し転職活動を行いましたが、第二新卒枠に普通に応募できました。

もちろん各自の年齢によっては第二新卒枠として扱われない可能性もありますが、「35歳未満、未経験歓迎」という求人をよく見かけるので、とにかく若ければキャリアチェンジのチャンスは大いにあります。

留学経験を活かしてキャリアアップが可能

前職と同じ職種や業種で語学力を活かす求人などに応募すると、採用の確立が高くなります。

実務経験2年でも十分に経歴は見てもらえ、即戦力を求める企業にとってはその経歴が魅力的にうつるからです。
そして求人広告の募集要項では「社会人経験1年以上」という記載よりも、「2年以上」「3年以上」の表記を多く見かけました。
実際に経験年数3年を満たしていなくても、書類選考には通ります。

帰国後にどの程度の語学力を持っているかにもよりますが、語学力の有無に関係なく、海外へ渡航する意欲や挑戦する姿勢が評価されて採用されることもあります。

私はフランス語を学びにフランス留学をしてフランス語を活かす企業から内定をもらえましたし、フランス語を活かさないけれどグローバル企業で英語を使う機会のある仕事に就くことができました。
英語力自体は高くないですが、勉強する意欲や前職の経験が評価されたためです。

留学後は、前職と同業界・同職種かつグローバルな会社でのキャリアアップを十分狙いやすくなります。

社会人3年目で留学するデメリット

困っている男性会社員のイラスト

前職と同待遇の職場や希望の職に就けるとは限らない

留学に行ったこと自体は評価の対象にならないからです。
留学で専門的なスキルを身につけたなら別ですが、語学留学の場合はただのブランク期間となります。

そして、語学力だけで採用されることはなかなかないです。語学力を活かす仕事に応募しても、 スキルや経験がみられます。

そのため、人気で競争力の高い大手企業に入るのは新卒採用の時よりも難しくなる可能性が十分にありますし、語学力を使用した仕事に必ず就けるとは限りません。

年収が下がったり前職と同等の福利厚生の恩恵を受けられない仕事に就くなど、希望する職に就けない可能性があるということは覚悟しておきましょう。

実務経験を重視する会社への就職は難しい

実務経験5年、マネージャー経験必須などの求人に応募しても採用される見込みは限りなく低いです。なぜなら社会人経験が浅いから。

高度なスキルや経験のある人向けにだけ求人を出す企業もあるので、そういったハイキャリア求人への応募は諦め、実務経験を重視されない求人に応募することを心掛けましょう。

また、他の応募者と比較されて、実務経験の短さが理由で落とされることもあります。
私は前職と同職種・異業界の会社を受けてほぼ内定の雰囲気を出されたにも関わらず、突如現れた他の応募者(実務経験10年)と比較され、経験の差で採用見送りということがありました。

周囲からの圧力を受ける

仕事辞めて海外行ったところで、帰国後の就職どうするの?

とりあえず3年は勤めないとダメなんじゃない?

こんなことを言ってくる人がいます。

こういった意見は無視していいのですが、そういった圧力を嫌に感じることもあるでしょう。

十分な渡航資金を貯金しづらい

社会人留学は、学生に比べて受給できる奨学金の種類が減ります。

社会人3年目ではまだ奨学金の返済が終わっていなかったり、年齢ゆえに給与が安かったりと、なかなか留学資金を貯金しづらい段階でもあります。

帰国後にお金が無くて焦って就職先を選んで失敗することを避けるためにも、留学費用だけでなく帰国後の就活期間の費用も確保しておきたいです。

いつ出発したいのか、いくら必要なのかを決め、逆算して毎月いくら貯金しなければいけないか把握することで資金確保をしましょう。

留学に行っても後悔しなさそうな人

マルを出す猫のキャラクター

やりたいことや留学の目的がはっきりしている人

きちんとした目標がある人は目標達成のために努力できると思うので、留学しても問題ないと思います。

今の仕事を続けていてもやりたいことができないとわかっている場合は、なるべく早めに行動したほうが軌道修正しやすいです。
とはいえ、なんの考え無しに行動するよりも、十分な資金調達やタイミングを見計らう必要はあります。

留学のためにやるべきことを逆算して行動することをオススメします。

帰国後の職が現在の待遇より悪化してもいいから留学に行きたい人

売り手市場で求人自体はいくらでもあるので、帰国後に職を見つけることはできます。
ただし、希望する環境で働けるとは限りません。

次に働く先が現在の年収・福利厚生よりも悪くなっても受け入れられる覚悟があるなら、仕事探しのハードルは低くなりますし、留学に行ったことを後悔しないと思います。

また、現在仕事をしていて耐えられないほどの精神的な苦痛がある、体調に悪い結果があるなど、だれがみても現在の職場が明らかに悪いなら仕事を辞めてもいいのではないかと思います。

留学期間は職歴上ブランク期間になるとはいえ、本当に何もしていないブランク期間とは印象が違います。
仕事で病んでしまうよりも、留学の期間を『今後やりたいことについて一度じっくりと考える期間』として活用するのもアリです。

前職で結果を出している人

転職の面接では、留学中に何をしていたかよりも職務経歴が重要視されます。

前職で結果を残しているなら評価は高くなるので、留学のブランクがあっても次の就職先を見つけられます。

前職の経験+留学経験が活かせる職場を探してみると、就職活動がスムーズにいくと思います。

留学に行かないほうがいい人

バツを出す猫のキャラクター

現在の労働環境が悪くなく、なんとなく留学に行きたい人

今の仕事に不満があるわけじゃないけど、刺激が欲しい

という理由だけで留学に行くのは正直オススメできません。

留学に行けば何かが変わるとは限らないからです。

留学は一見キラキラした生活に見えますが、実際は苦労することが多く、壁にぶつかることもあります。
満足のいく留学生活になるかどうかは自分の努力次第です。

なんとなく留学に行くことで何かが変わることを期待していても、結果的に何も変わらず就活で苦労することになった場合、それほど不満に思っていなかった仕事を辞めたことを後悔するでしょう。

年収や待遇が下がることが絶対に受け入れられない人

希望する仕事・待遇に対して前職の経験と留学中の成果が見合わない場合は、採用の確立が低くなります。

『前職よりも年収・待遇が悪くなる=失敗』と考え、かなり絞った条件で企業選びをしてしまうと、なかなか就活がみつけられないこともあります。

前職とは違う職種で探すと年収は下がりやすいですし、仕事内容は魅力的だけどそもそも業界の平均給与が低いなんてこともあります。

リスクを負って転職活動することになるのは覚悟しておいたほうがいいでしょう。

留学前に勉強をしていない人(語学留学)

語学に限って言えば、『留学に行けば自然と語学力が上がる』なんてことはないです。
学校以外でも自主学習をしたり積極的にコミュニケーションを取ったりして努力するからこそ、語学力がついてきます。

努力しても想像していたよりも留学中に語学力があがらず、落ち込むことも全然あります。

留学に行く前から努力ができないのであれば、留学で思うような成果を得られず、留学で失敗してしまったと感じてしまうでしょう。

まとめ:社会人3年目で留学に行ってもなんとかなる

さて、『社会人3年目で留学するメリット・デメリット』と『こんな人は留学に行っていい・行かない方がいい』というのを述べてきました。

以下、まとめになります。

■社会人3年目で留学するメリット
⇒今後のキャリアをじっくり考えられる
⇒社会人経験があるからこそ海外で学べることもある
⇒帰国後のキャリアチェンジがしやすい
⇒留学経験を活かしてキャリアアップ可能
■社会人3年目で留学するデメリット
⇒前職よりも悪い待遇になるリスクがある
⇒実務経験の少なさが不利に働くこともある
⇒仕事を辞めることに対する周囲からの圧力がある
⇒資金調達が難しい
■留学に行っても後悔しなさそうな人
⇒やりたいことがはっきりしている
⇒留学のリスクを受け入れられる
⇒前職で結果を出している

■留学に行かないほうがいい人
⇒なんとなく留学に期待をしている
⇒留学のリスクを受け入れられない
⇒留学前に勉強していない(語学留学)

リスクを負いたくない人は留学に行かないほうがいいですが、リスクを負ってでもいいから留学に行きたい人は本当に行くべきだと思います。

私自身は留学に行って後悔をするどころか、本当にいい経験ができたので留学に行ってよかったと思っています。

帰国後の就職活動はなんとかなります。
求人情報の必須要件に「実務経験3年」と書かれていて満たしていない場合でも、応募してみたら書類選考に通ることはよくありましたし、未経験職種でも受け入れてくれる企業はありました。

今の職場でキャリアを描けず他にやりたいことがある場合は、社会人3年目に留学に行くのはベストなタイミングだと思います。

早いうちに行動したほうがキャリアチェンジしやすいですし、もしそこで失敗しても若いうちならやり直しがしやすいです。

自分はどんなことで後悔してしまいそうなのかじっくり考えて、留学に行くかどうか決断してみてください!

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