DELFと仏検 受験するならどっちがいいの?比較した結果

マリン
日本でDELF A2取得後、フランスに語学留学をしてC1レベルを修了した、まりんです。

フランス語
学習者
フランス語の試験にはDELFと仏検があるみたいだけど、どっちを受けたほうがいいんだろう。

フランス語の学習を始めたばかりの方や試験を受けたことのない方は、特にこんな疑問をお持ちではないでしょうか。

 

本記事の内容
DELF A1~B2、仏検5級~準1級レベルを目指す学習者向け
DELFと仏検のレベル・内容の違いを解説
どんな場合にDELFと仏検のどちらを受けるべきか解説

 

ちなみに私は仏検4級、DELF A2、DELF B2、DALF C1を今まで受験して合格してきました。

そのため、上級レベルではなく上記のレベルまでに絞って、主にフランス語学習初心者の方に向けて解説をしていきたいと思います。

DELFと仏検の違い

DELFと仏検の有効範囲

DELF
フランス国民教育省が認定した唯一の公式フランス語資格です。

DELFを取得するとフランス政府給費留学生試験の一部が免除されたり、留学先の学校によっては語学テストが免除になったりします。

つまり、DELFは国際的に有効な資格試験です。

仏検
日本独自の検定試験です。

仏検を取得していると日本国内の大学などの単位取得や編入学試験の資格を取得することにつながります。

つまり、仏検は日本国内で通用する資格試験です。

DELFと仏検の問題形式

DELF
聴解・読解・文書作成・口頭表現の4つのパートに分かれ、選択問題もしくは記述式で解答する問題があります。

一番簡単なレベルのA1から、作文と面接を行わなければいけません。

 

仏検
レベルによって試験項目は異なります。主にマークシート方式で、3級から一部語を記入する問題があります。

初級レベルは聴解・読解・文法知識を問われるだけですが、準2級から面接が始まります。

DELFと仏検のレベルの比較

DELF/DALF仏検
4・5級
A13級
A2準2級
B12級
B2準1級
C11級
C21級

(日本文化協会 フランス留学参考)

表の下に行くにつれて、難しくなります。つまり、仏検は1級が1番難しい級となります。

ご覧の通り、DELFは1番簡単なレベルで既に仏検3級に相当するレベルになるため、学習初心者は仏検のほうが受けやすいです。

仏検よりもDELFのほうが難しいと思う理由

上記の表で同レベルに値するものでも、それぞれの過去問題を見たとき、圧倒的にDELFのほうが難しいだろうと私は感じています。

リスニングで話されるスピードが速い&時間が長い
記述式で解答する問題が多く、対策がしづらい
面接の時間が長く、高度な会話能力が問われる
同レベルとされるDELF B2と仏検準1級の過去問題サンプルを、各試験の公式サイトから比べて見てみるとすごくわかりやすいかと思います。
リスニング

過去問題サンプルを比較すると、圧倒的にDELF B2のほうがスピードが速いです。
DELF B2は5分程度の問題を聴いて記述式で解答しなければならない問題が多い一方、仏検準1級は3分未満の問題を聴いてマークシートで答えます。

記述式解答問題
そして、DELFは文法の知識だけを問う問題が無く、長文読解の記述式の解答や作文で表現しなければならないのです。
一方、仏検は文法の知識を問う問題を穴埋め問題形式で選択問題にしています。

選択問題より、記述式の問題のほうが大変ですよね。

面接
与えられたテーマに対して自らの考えをまとめて試験官と討論をするという点ではDELF B2も仏検準1級も同じです。

しかし、DELF B2では長文で書かれたテーマが与えらる&面接時間は20分である一方、仏検準1級は2文程度で書かれたテーマが与えられる&面接時間は7分だけです。

面接時間が長いほど、その分話さなければいけないことは多くなりますし、順序立てて自分の意見を言うスキルも必要となってきます。

 

以上のことから、DELFのほうが仏検よりも難しいと感じております。

 

ただ、文法に関してはDELFよりも仏検のほうが学習を念入りにする必要があります。

過去問を見ると、仏検のほうが幅広く文法知識を問われているからです。

ただし、仏検は対策本の種類が豊富かつ本屋さんで簡単に入手することができるので、比較的対策がしやすいかと思います。

一方、DELFの参考書は売っているところが限られています。
また、記述式の問題練習をするときは採点をしてくれる人が必要になることから、一人で対策がしづらいです。

DELFのほうが試験対策をしづらいこともあり、やはりDELFのほうが難しいでしょう。

どんな場合にDELF or 仏検を受ければいいのか

DELFを受けるべきはこんな人

チェックポイント
実用的なフランス語を習得したい
大学内での単位認定や留学要件にDELFが指定されている
就職・昇格要件にDELFが指定されている
フランス語圏に留学・就職・生活する予定がある

 

ここでいう実用的なフランス語とは、日常生活をするうえで意思疎通ができることを指しています。

 

例えば、外国人が「僕は学校を行く」「彼女は可愛いかもが、僕のタイプじゃない」と言って文法が間違っていても言いたいことはわかりますよね。

フランス語の文法が多少間違っていても、意思を伝えられる能力を得ることを重要視するのであれば、DELFを受験するべきです。

DELFでは全部のレベルで作文と口頭試験があるので、初級レベルから文章作成能力や会話能力を上げるトレーニングをすることができるからです。

 

一方、仏検は文法!文法!文法!という感じです。

「空欄に正しい前置詞を入れなさい。」「空欄に入れる最も適切な語を語群から選んでください。」という問題ばかりです。

穴埋め問題を解くことができても、頭の中で作文をする練習をしなければ、フランス語を話せるようにはならないです。

仏検の初級レベルでは、「話す」ことが試験項目に入っていません。試験に受かるために、試験項目に入っていない事柄は勉強しませんよね?

そのため、フランス語を話せるようになりたい人は、会話の能力が問われるDELFを受けるべきです。

実際、私が仏検4級を受験した時には、全く話せるようにはなりませんでした。

 

特に、フランス語圏への留学に興味がある方はDELFを受けるべきです。

フランス語圏の語学学校はDELFを基準にクラス分けされていることが多いことと、DELF対策をすることで会話の能力を上げる練習になるからです。
留学前に会話の練習をしておくことはとても重要だと、私のフランス留学経験を通じて実感しています。

また、DELFは国際的に通用する資格です。そのため、フランス語圏で就職・生活したい人はDELFのほうが有効かと思われます。

仏検を受けるべきはこんな人

チェックポイント
モチベーション維持のために初級レベルでも試験を受けたい
大学内での単位認定や留学要件に仏検が指定されている
就職・昇格要件に仏検が指定されている
できるだけ少ない努力で履歴書の資格欄を埋めたい
フランス語圏に留学・就職・生活をする予定がない

『留学する予定だけど、手始めに仏検4・5級を受けてその後DELFに移行する』ことはアリだと思います。

 

そして、同レベルとされるDELFと仏検を比べたとき、実際にはDELFのほうがレベルが高く対策も難しいと上記で述べました。

つまり、仏検のほうが資格を取りやすいということです。

特に、会話力よりも文法事項を勉強するほうが得意という人が、資格取得証明のためだけにフランス語の資格を活用したいのであれば、仏検をオススメします。

DELFと仏検の対策のコツ

試験が上級レベルになればなるほど、合格のためには下記がポイントになってくるのではないでしょうか。

DELF自分の知っている知識の中で、なんとか合格点を狙えるように記述解答する

仏検文法事項はピンポイントで知識を問われるため、幅広い知識を習得しておく

 

上記の比較を参考に、DELFと仏検のどちらを受けたいかみなさまの参考になっていれば幸いです。

 

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