
こんにちは。まりんです。
DELF B1レベルで、『どうやったらいい作文がかけるのかわからない。』という方は多いのではないでしょうか。
私は、2018年12月にレンヌ第二大学語学学校CIREFEのB1クラスを修了したのですが、授業ではDELF B1試験の範囲の文法や作文作成の仕方を学び、本物のDELFの試験の同じ基準で採点される作文のテストを受けました。
そこで9割の点数を取得し、高得点を取るコツをつかんだので、本記事で紹介していきたいと思います。
文字数を厳守する
大抵の場合、160~180語で書くように指定されています。
語数の範囲が指定されず〇語目安という指定がある場合は、目安文字数の+-10%の文字数で書きます。
例えば、160語目安の場合は、144~176語程度に収めて書くと良いです。
『長く書けば書くほど、得点とれるんじゃない⁈』という考え方は捨ててください。
・見直さなければいけない範囲が長くなる
・長く書いた分、見直しの時間が短くなる
・文字数が多い分、文法・つづりの間違いが出やすくなる
本来なら書く必要のなかった部分のせいで、減点されるのは嫌ですよね?
適切な文字数に抑えて書くようにしましょう。
B1レベルの文法をまんべんなく使う
いくら文字数が規定に達していて文法の間違いをしていなかったとしても、B1レベルの範囲の文法を一度も使わないのはNGです。
採点の時、「この人はB1レベルの文法知らないんだな。B1レベルに達していないな」と認識されます。
B1レベルの文法をちゃんと理解しているということを、作文でうまく表現しましょう。
■接続法(Le subjonctif)
■受動態(Le passif)
■関係代名詞(Les pronoms relatifs simples)
■比較級(La comparaison)
■ジェロンディフ(Le gérondif)
全ての文法を含んで文章を書くのは難しいですが、私の経験上、少なくとも上から5つ目の条件法までを文中に入れた時は高得点を取得できました。
多くの接続詞を使用する
接続詞としてMais, Donc ばかり使いがちですが、B1レベルではそれ以外の接続詞を使用できていることが高得点への鍵となります。
下記は、接続詞をまとめたテーブルです。
しかし | Mais, Pourtant, Cependent, Alors que |
だから | Parce que, Car, Comme, Puisque, |
その結果 | Alors, Par conséquent, |
にもかかわらず | Malgré (+nom), Bien que (+subjonctif), |
~のために | Afin de (+infinitif), Afin que (+subjonctif), Pour (+infinitif), Pour que (+subjonctif) |
その上 | D'ailleurs, De plus, En outre, |
結論として | En Conclusion, Pour conclure, Finalment, |
接続詞によって、その後に来る語は名詞なのか、動詞は原型なのか接続法なのかが異なるので注意です。
後ろが接続法になるBien que やPour que を文中に使用すると、接続法をうまく使いこなせていることを同時に採点者にアピールできるので便利です。
複数の接続詞を正しく使いこなし、「こんなにもたくさんの接続詞を知ってるよ!」ということを採点者にアピールしましょう。
テーマに合わせた文章作成の「型」を暗記する
新聞記事、エッセイ、手紙等、与えられるテーマは様々です。
日本語の文章でも起承転結があるように、フランス語でもそれぞれのテーマに合わせた文章の書き方があるため、それを覚える必要があります。
エッセイの場合の型の例は下記になります。
(昨今、益々多くの人が~。)
② 説明する順番を伝える
(最初にメリット、次にデメリットを述べる)
③ 自分の考えを、少なくとも1つの例を用いて説明する
(まず、~がメリットだ。例えば~)
(次に、~がデメリットだ。例えば~)
④ 結論を述べる
(結論として、~といえる。)
① De nos jours, de plus en plus de personnes font leurs courses en ligne.
② Nous verrons d'abord les avantages, puis les inconvénients.
③ Premièrement,
Par exemple,
③ Concernant les inconvénients,
Par exemple,
④ Pour conclure, bien qu'il y ait des avantages à faire ses courses en ligne, il y a cependant de nombreux inconvénients. Nous pourrions dire que nous ne devrions pas trop dépendre des courses en ligne.
型を覚えてしまえば文章作成のハードルは一気に低くなりますし、書くスピードも速くなります。
正しく書けているか不安に思う文章は排除する
例えば、スマートフォンについてメリット・デメリットに触れながら意見を述べなければいけないとします。
この文章、文法的に正しく書けてるか不安だからなんとなくこんな感じで書いたけど、まぁいいか。
そのため、思い切って意見を変えてしまうのも一つの手です。
意見を変えて、「デメリットは、スマートフォンは高い。」って書こう。
自分が正しく表現できる文章をバリエーション豊かにするには、例文の暗記が必要です。
テキストの簡単な例文からでいいので、暗記するクセをつけましょう。
また、作文の練習を重ねることで、意見を述べるときによく使う表現が自然とわかってきます。
テストの時には、覚えた例文を用いてテーマに合わせて単語を置き換えればいいのです。
さいごに
繰り返しになりますが、作文は、自分の知識がB1レベルに達していることを披露する場です。
・文字数は過不足なく簡潔に書く
・複数のB1レベルの文法を織り交ぜて書く
・複数の接続詞を正しく使う
・テーマに合わせた文章作成の型に乗っ取って書く
・正しく書けていると自信のある表現方法を駆使して文章を組み立てる
また、見直しは絶対にしましょう。文章の構成を考えながら書いていると、ついつい簡単なミスをしてしまいがちです。
・動詞の活用は正しいですか?
・前置詞を書き忘れていませんか?
・関係代名詞を用いた文章では、動詞は目的語の性数に合わせて書くことを忘れていませんか?
・接続詞は同じものばかり使用していませんか?
・同じ文法ばかり使用していませんか?
何度も練習を重ねれば確実に作文能力は高くなります。
下記を意識して高得点取得を目指しましょう!
各内容の特徴を解説しながら、DELF B1試験対策本としてオススメな2冊紹介していますので、良かったら下記記事もご参考にしてください。
本記事では解説しきれなかった、手紙に対する書き方の型をテキストを通じて学ぶことができます。