フランス語の勉強に迷ったら|目標設定に役立つ4つの質問

マリン
効果的なフランス語の学習方法を発信している、マリンです。

フランス語の勉強を続けていると、「何を目的にしたらいいんだろう」「どんな目標があれば、もっとやる気が出るんだろう?」とふと立ち止まってしまう瞬間ってありませんか?

モチベーションが落ちるときは、実は「学習の意義や目標がぼやけている」サインです。

そんなときこそ、自分の内側に目を向けて、今の自分に合った学習の目的を見つけ直すチャンスです。

この記事では、そんなときに役立つシンプルな4つの問いかけをご紹介します。

1.もし1年後、フランス語ができるようになっていたら、どんな場面で使ってみたいですか?

理想の未来を描いてみましょう。難しく考えず、「こんなふうになっていたらいいな」と思えることでOKです。

〈例〉

フランス旅行中にフランス語で会話できている

  • 憧れのパリを訪れて、セーヌ川沿いのカフェで自然に注文できている
  • 南仏のマルシェで、「おすすめのチーズはどれ?」と販売員の方と会話できている
  • 美術館で、作品についての説明をフランス語で読んで、より深く楽しめている

日本にいながらフランス語に触れる生活を楽しんでいる

  • フランス語で書かれたパティスリーの名前や説明を読めるようになっている
  • フランス関連のイベントで、出会ったフランス人と簡単な会話ができている
  • 興味のあるフランス文学を、原文で読めるようになっている
  • 毎週フランス語教室やカフェに通って、フランス好きの仲間とフランス語で交流できている
  • レッスン中、フランス人の先生と文化や価値観についての会話ができるようになっている

旅行や留学、仕事に役立つのはもちろんのこと、趣味や人生の楽しみとしてフランス語を活かせる場面も、実はたくさんあります。

2.過去にフランス語を学んでいて楽しかった瞬間や、嬉しかった経験はありますか?

なぜ「楽しい」と感じたのでしょう?小さな成功体験に、次のヒントが隠れていることがあります。

〈例〉

  • 初めて「r」の発音が上手くできて、先生が笑顔で「Très bien !」と褒めてくれた
  • 字幕を見なくてもYoutubeの動画を少し理解できて感動した
  • 旅行中、緊張しながら話しかけた一言がちゃんと通じた瞬間

 

そんな“小さな成功体験”を、ひとつ思い出してみてください。「なんだか楽しかったな」「またやってみたいな」と思えたあの瞬間。それこそが、あなたにとって自然にフランス語に向き合える学び方のヒントです。

モチベーションは、決して「大きな目標」だけから生まれるものではありません。 むしろ、日常の中にある小さな喜びや達成感こそが、あなたを前に進ませてくれる力になります。

学ぶ理由がわからなくなったとき、ちょっと疲れてしまったときは、あのときの「できた!」「楽しかった!」を思い出してみてください。そこには、あなたにとって心が動く学びのスイッチが隠れています。 今後の目標を考えるとき、その体験をヒントにしてみましょう。

 

〈例〉

  • また発音を磨いて自信をつけたい
  • 好きなYoutubeの話す内容をもっと理解できるようになりたい
  • 誰かと会話する楽しさをもっと味わいたい

そんなふうに、「過去の楽しかった経験」が、これからの目標の種になります。

3.もしフランス語を諦めたら、あとで後悔しそうですか?

少し逆説的ですが、「後悔の有無」から本音が見えることもあります。 もし今フランス語の学習をやめたら…その未来を想像してみてください。 「やっぱりやっておけばよかった」と思いそうなら、それは今こそ“また始める”タイミングかもしれません。

たとえば──

数年後、ふと旅番組でパリの街並みを見たとき。「このカフェで、フランス語で注文できたらかっこよかったな」と憧れの気持ちを感じるかもしれません。
友人がフランス語を少し話せるようになって、海外旅行を楽しんでいるのを見て、「あのとき続けていたら、私も今ごろ話せてたかもしれないのに」と、羨ましい気持ちが起きるかもしれません。

その想像の中で、「やっぱりやっておけばよかった」と感じる気持ちがあるなら、それは今も、あなたの中にフランス語への憧れや好奇心が残っているということ。

人は何かを「始めた」ことよりも、「やめてしまった」ことに後悔を感じることが多いものです。
「どうなったら嫌だろう?」と考えてみることで、あなたの本音や大切にしている価値観が見えてくることがあります。

 

〈例〉

  • フランスを旅したのに、結局ほとんど話せず終わってしまうのは悔しい
  • せっかく興味を持ったのに、何も身につかないまま終わるのはもったいない
  • 何年も「いつかやりたい」と思いながら、何も始められずにいる自分に焦りたくない

そんな“なりたくない未来”を思い浮かべたら、それを避けるためにできる小さな一歩を考えてみましょう。

④これからフランス語を学ぶとしたら、どんなふうに取り組んでいきたいですか?

ここまでの質問を通して、 「こんなふうにフランス語を使えたら素敵だな」「また始めてみたいな」と思える瞬間が、少しずつ見えてきたかもしれません。
その“なりたい未来”を実現するために、今の自分にとって無理なくできそうなこと、楽しみながら続けられそうなことを考えてみましょう。

〈例〉

  • レストランやホテルで使えるフレーズを覚える
  • 旅行のシチュエーションを想定してレッスンでロープレをする
  • 日記に一言だけでもフランス語で書いてみる
  • 特定のニュース記事を文章を読まずとも音を聞き取れるようになるまで、繰り返し学習する
  • 仏検、DELFを受験してみる

 

そしてここでもうひとつ大切なのは、取り組みに“期間”を設定することです。

〈例〉

  • フレーズ集の第1章を「1ヶ月で覚える」
  • フランス語日記を「まずは2週間だけ書いてみる」

など、期間をあらかじめ決めておくことで、「どこまでやるか」が明確になり、達成感にもつながります。
逆に、期間が決まっていないと、途中でなんとなくやめてしまったときに「続かなかった」と感じやすくなってしまいます。

大切なのは、「完璧にやる」ことではなく、あなたの生活に合った“ちょうどいいペース”でフランス語と関わっていくことです。

さいごに:小さな目標が、一番大切な一歩

「目標」と聞くと、つい大きなゴールを思い描きがちですが、本当に大切なのは、今のあなたにとってちょうどいい目標を見つけることです。

 

〈例〉

  • カフェで自然に注文できるようになりたい
  • フランス語の動画を字幕なしで少しでも理解してみたい
  • 旅行先で、フランス語上手いね!と言われてみたい

そんなシンプルで、でも心がワクワクするような目標こそが、あなたのフランス語学習を支える力になります。
迷ったとき、モチベーションが落ちてしまった時、立ち止まりそうになったときは、この記事の4つの質問にまた立ち返ってみてください。
どんな一歩でも構いません。今日から、あなただけのペースで、あなただけの学びをはじめてみましょう。

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