YouTubeやNetflixを使ってフランス語の学習をしている人も多いのではないでしょうか？
これらの動画は、楽しみながら学習をするには最適なコンテンツです。
しかしながら、以下のような悩みを持つ人も多いのではないでしょうか？
YoutubeとNetflixは学習に最適化されたシステムではないので、学習に非効率な部分が生まれてしまいます。
そこで今回は、上記の悩みを解消できるChromeの拡張機能「Language Reactor」をご紹介します。
リスニング、シャドーイング、語彙力の強化など、幅広い学習シーンで役に立ちます。
Language Reactorでできること、どのような部分でYouTubeやNetflixを使ったフランス語学習を圧倒的に便利にしてくれるのかといったメリットや、インストール方法までを詳しく解説します。
目次
Language Reactorとは？
Language Reactor（旧 Language Learning with Netflix）は、YouTubeやNetflixの動画を語学学習に活用するためのChrome拡張機能です。以下の機能を提供しています。基本的に、無料で活用できます。
- フランス語・日本語字幕を同時表示してくれる
- 字幕内の単語の意味、発音、例文を表示してくれる
- セリフの繰り返し再生ができる
- 動画再生速度を自由に調整できる
- 学習者の語彙レベルにあわせて単語を色付けしてくれる
- （有料）フランス語の単語・フレーズを保存できる
各特長のメリットは、次で詳しく説明します。
Language Reactorを使うメリット
フランス語・日本語字幕を同時表示してくれる
通常のYoutube・Netflixだと、1つの言語の字幕しか表示されません。しかし、Language Reactorを使用することで、2種類の言語で字幕を観ることができます。フランス語の文章を見ながらセリフを聞き、日本語字幕で意味を理解できます。そのため、翻訳する・意味を調べる手間を省けます。
字幕内の単語の意味、発音、例文を表示してくれる
Language Reactorは、字幕内の単語にカーソルをあてると、その単語の意味が表示されます。1クリックすると、例文が表示されます。音声で例文の発音を確認できるのは非常に便利です。
これにより単語の理解が深まり、実際に単語がどんな文脈で使われているのかを簡単に学べます。わからない単語を都度調べる手間がなくなるため、学習にかける時間を節約できます。
セリフの繰り返し再生ができる
Language Reactorは、キーボード1クリックで、セリフを繰り返し再生できます。不要な部分も含めて時間を巻き戻す必要がないので、時間節約になり、効率的な学習が可能です。
特定のセリフを繰り返し聞くことで、発音やイントネーションをマスターしやすくなります。
前のセリフに戻る：A
繰り返し再生：S
次のセリフに進む：D
再生/一時停止：Space
自動一時停止を切り替える：Q
現在の字幕を保存：R
現在の文をコピー：Ctrl/⌘ + C
辞書に保存：マウス左クリック
単語をマークする：マウス右クリック
▼Netflixのみ
再生速度を落とす：1
再生速度を上げる：2
動画再生速度を自由に調整できる
ゆっくり聞いたり、速く聞いたりすることで、自分のペースに合わせて学習できます。セリフの繰り返し再生機能と合わせて、聴き取れない部分をゆっくりの再生速度にすることで、文章の理解を行いやすくなります。
▼Youtube
Youtubeの標準機能と同様、0.25から2倍速の間で速度をカスタムできます。
▼Netflix
0.5、0.75、1、1.25、1.5、1.75倍速を選択可能です。
学習者の語彙レベルにあわせて単語を色付けしてくれる
Langage Reactorの基本ページにて語彙レベルを設定できます。レベル別の単語リストのなかで、全ての単語を知っている単語リストまでを選択して自分のレベルを設定できます。
その後、動画内で出てくる単語について、学習者のレベルでは知らなさそうな単語を色付けしてお知らせしてくれます。
（有料）フランス語の単語・フレーズを保存できる
有料版のLanguage Reactorでは、学んだフランス語の単語やフレーズをお気に入りとして保存できます。これにより、後で復習したり、自分の学習履歴の管理が楽になります。
単語帳を1から作成する必要がなく、保存した単語は文章と音声付きでいつでも確認できるところが非常に優れたポイントです。
動画を観ながら、サイドバーで保存済みの単語・フレーズを確認できます。
更に、Language Reactorの基本ページにいくと、単語のみ、フレーズのみで表示することもできます。
単語・フレーズ、値する翻訳、コンテキスト、更に学習元の動画ソースも表示してくれます。
＜単語＞
＜フレーズ＞
「エクスポート」ボタンで、これらの保存したもの、Excel、CSV形式で出力できます。以下の画像はExcel形式で出力したものです。自分の使いやすいように加工することもできますし、アプリの「Anki」にも対応する形でデータを出力することも可能です。
更に、保存した単語は、Language Reactorの基本ページでクイズにして復習をすることもできます。
Language Reactorのインストール方法・始め方
- こちらからインストールページにアクセスします。
- 「Chromeに追加」をクリックします。
![]()
- ポップアップが表示されたら、「拡張機能を追加」をクリックします。
- Language Reactorのページに切り替わったら、「設定」から学習している言語をフランス語にします。
![]()
- YoutubeもしくはNetflixを開いて、フランス語学習を始められます。
脳科学・学習の科学においてもLanguage Reactorが語学学習に効果的な理由
音声記憶と視覚記憶の2つの効果
耳からの情報は音声記憶として、目からの情報は視覚記憶として脳に保存されます。目と耳、両方のチャンネルを活用することで、情報の長期的な記憶が促進されます。
特にLanguage Reactorは、フランス語のテキストを視覚的に表示するため、単語やフレーズを視覚的に記憶しやすくなります。
視覚的な刺激は、脳の記憶回路を活性化させ、情報を長期的に保持するのに役立ちます。
反復学習を促進し、記憶を定着
Language Reactorの単語保存機能は、反復学習に適しています。
記憶は時間とともに忘れていく傾向があります。エビングハウスの忘却曲線によれば、覚えたことはすぐに忘れてしまう可能性が高いです。ですが、反復学習によって、忘れるタイミングで繰り返し復習することで記憶が定着させられます。
単語帳を作ることに時間をかけるよりも、覚える作業に時間を費やしたほうが、圧倒的に学習の意味が生まれます。そのため、1クリックで単語・フレーズ集を作成してくれるLanguage Reactorは、効率的に反復学習を実施することを支援してくれます。
興味の持つテーマが脳を活性化し、学習のモチベーションを高める
Language Reactorは、YoutubeやNetflixから様々なトピックのコンテンツを選んで学習できます。興味を持つことは、脳内でドーパミンの分泌を促し、結果的に学習意欲を高めます。
興味の持てないつまらないコンテンツで学習するよりも、興味の持つテーマに取り組むことで学習のモチベーションが高くなり、学習を継続しやすくなります。
フランス語学習におけるLanguage Reactor活用まとめ
Language Reactorは、単語を調べることや翻訳することの労力を削減してくれ、学習の効率を飛躍的に高めてくれます。
普通にYoutube・Netflixを観ているだけよりも、学習のしたことが身に付きやすくなります。無料でほとんどの機能を活用できるので、まずは試してみてはいかがでしょうか。
動画を視聴していて、文法事項など、わからないことが出てくることもあるかと思います。
こういう場合、無料で活用できるAIツール「ChatGPT」で質問すれば解決できるので、ツールを組み合わせながら学習をしてみてください。
ChatGPTの基本的な活用方法は以下で解説してます。
