・フランス語は就職活動で有利?
・フランス語を使う仕事ってある?
・どうすればフランス語を使う仕事に就けるの?
こんな疑問に答えます。
私は社会人経験約2年で仕事を辞めてフランスに語学留学、帰国時の年齢26歳で日本国内(都内)で就職活動を行い、フランス語を使える企業から内定をもらいました。
結論からいうと、フランス語の能力単体では役に立ちません。実務経験や英語、その他のスキルがあったうえでフランス語の能力が有利になることはありました。
本記事では私の実体験を紹介しながら、日本国内の就職活動でフランス語がどう活きてくるのか、フランス語を使用する仕事に就くための注意点などを紹介していきます。
フランス語を活かして仕事をしたい方、これからフランス留学に行く方は是非参考にしてみてください。
※新卒採用の話ではなく、中途採用の話となります。
目次
フランス語が話せると有利?
フランス語の能力があるだけでは就職活動に有利ではないです。
フランス語を使わない仕事に応募した際、フランス語の能力は全く評価されず、前職の経験が重要視されました。「フランス語話せるんだ。すごいね」と言われる程度です。
フランス語の能力を欲している求人であれば、他の応募者もフランス語ができるのでその他のスキルで勝負することになります。
また、面接によってはフランス語の資格の証明が全然役に立たないこともしょっちゅうあります。
面接官がフランス語に詳しくない場合「DELFってどの程度のフランス語力なの?」と聞かれ、そもそも資格の価値をわかってもらえないです。
とにかく、フランス語ができるだけで就職できるということはほとんど無いです。
フランス語を使う仕事はある?どうすれば働ける?
フランス語を使う仕事は探せばあります。
ただ、フランス語の能力だけでなく他のスキルも必要になります。
募集要項には語学力以外にも、『営業経験3年』『海外マーケティング経験5年』など、実務経験を要するものが多いです。
また、多くの場合フランス語だけでなく英語もできることが必要になってきます。
というのも、フランス語を使える仕事の求人には『必須:ビジネスレベルの英語、フランス語ができれば尚可』と書かれていることがほとんどだからです。
フランス語できる人歓迎!という求人の話を聞いてみても、「メインの業務で使用するのは英語ですね。」という実態。
「社内にフランス人がいるのでその人たちとのコミュニケーションではフランス語使えますよ。」という感じでフランス語を使える機会のある企業はあれど、その他の国の人も働いているわけで、結局英語力は必要になってきます。
現時点で英語ができなくてもOKという求人もありますが、将来的にフランス語を使う仕事をしたいなら英語も勉強する覚悟は必要になります。
フランス語を使う仕事に就くには、基本的に実務経験や英語が求められます。
フランス語のみで働きたいならば国内で仕事を探すよりも、フランス現地に行ってスーパーなどの接客業に応募したほうが手っ取り早いと思います。
フランス留学後に就職活動してみた結果
フランス語が有利になった場合
フランス語が有利になるのはレアケースです。転職活動をしていて2社からはフランス語の能力を評価されました。
1.フランス語圏に事業展開する予定だからフランス語ができる人が欲しいという企業
2.フランス語の使用を明示していなくても、自分のやり方次第でフランス語を使うことができるという企業
2の企業からは「フランス語使って海外への新規営業やるのはアリだよ!他にできる人いないし、すごく強みになると思う!」と言われました。
結果的にその2つの企業から内定をもらえましたが、面接ではフランス語の能力よりも前職での経験のほうが重要視されていました。
仕事の経験があったうえでフランス語が有利になることはあります。
フランス語が不利になった場合
■語学力を全く必要としない非グローバル企業を受けたとき
「語学を活かす仕事やグローバルな環境で働きたいけど、英語力不安だしとりあえず語学力を必要としない企業受けてみよう」と思って何社か受けてみましたが見事に全部落ちました。
「うちの会社では語学力使わないけど、もしうちに入っても結局語学力活かしたくていつか辞めちゃうんじゃないの?」と多くの企業から聞かれました。
そこでうまく答えられなかったのがいけなかったと思いますが、語学を勉強しているがゆえにネガティブなイメージをもたれることもありました。
■英語は使うけどフランス語は使わない企業を受けたとき
「うちでは英語しか使わないけど、フランス語使う仕事がしたいんじゃないの?」と聞かれました。
私の場合フランス留学直後の面接だったので、「仕事でフランス語を使用できなくてもいいと思いながらもフランス留学に行った理由」や「フランスで実際に働いてみて、仕事でフランス語を使用しなくてもいいと思った経験」を伝えることで納得してもらうことができました。
フランス語を学んだことがネガティブにとらえられることはあれど、面接官を納得させることができればなんとか乗り切ることができました。
逆にきちんと回答を用意しておかないと落とされます。
フランス語を使う仕事の探し方
多くの求人サイトを利用して粘り強く探しましょう。
Aの求人サイトには載っているけど、Bの求人サイトには載ってないということがよくあるからこそ、いろんな求人サイトを見るべきです。
サイト内の検索BOXで「フランス語」と入力して探してみるのはもちろん、「外資」や「英語」と入力して、フランス語を使う機会のあるグローバル企業を見つけられることもあります。
上記でも説明した通り、フランス語の使用を明示していない企業でも、話を聞いてみたら自分のやり方次第でフランス語を使える場合があるからです。
フランス語を活かす仕事を探すときの注意点
求人を見ながら、「どんな状況でフランス語を使用したいのか」「希望する求人と自分のスキルはマッチしているか」「どんな条件なら我慢できるか」を考えるのはとても大切です。
「フランス語で商談したい」「フランス語を教えたい」「フランス語で接客したい」などと、各自の目的によって応募すべき企業が異なりますし、求められるスキルも変わってきます。
また、自分のスキルと求められるスキルがマッチしている求人に応募しないと就職活動では苦労します。
実際私が就職活動をうまく進められなかった時は、企業の求めるスキルにマッチしていないものばかり応募していました。
もし「フランス人の同僚とフランス語で話せる機会があれば別に業務でフランス語使用しなくてもいい」というのであれば、受けられる企業の母数は多くなります。
もしフランス語を使用できる仕事であっても、「正社員ではない」「年収が低すぎる」「会社の雰囲気が合わない」など、自分が許容できない条件ならば避けるべきだと思います。
フランス語を使用できる仕事=幸せとは限らないからです。
私はフランス語を活かせる企業から内定をもらったものの、結局そこに行くことを選びませんでした。
とにかく、多くの求人から仕事内容や条件を見て、自分の希望に合った仕事先を考えて仕事を探すことをオススメします。
フランス語に加えて英語力も必要だけど
フランス語を使いたいなら英語もできる必要があると述べてきましたが、応募時に必ずしも英語が流暢である必要はありません。
外資でも英語は入社後に学べばOKという企業はありますし、今は英語力に不安という場合でも面接を乗り切ることはできます。
私の英語力はビジネスレベルでは全くの使いものにならないレベルなので、英語は使用するけど入社時にビジネスレベルを必須としない企業を受けていました。
面接では「英語は今忘れちゃってます。」と正直に申告したり、「帰国後必死に英語の勉強やりなおしてます。」と言ってました。
これから英語を学ぶ意志があることを伝えたり、英語よりもフランス語の勉強を優先させた理由を言えれば面接はなんとかなります。
あとは過去に英語を勉強していた実績があれば尚説得力があります。
私は大学時代に取得した5年前のTOEICのスコアを書いていましたが有効でした。過去の実績を書いても損はないと思います。
まとめ:フランス語と国内での就職活動
⇒グローバル企業でフランス語を活かすチャンスがあるか探る
■フランス語を活かす仕事を探すときの注意点
⇒どんな状況・条件でフランス語を使用したいか考える
⇒自分のスキルとマッチしている企業に応募する
■英語力に不安があるなら
⇒入社時に英語力を必要としない企業を受ける
⇒これから英語を勉強する姿勢を面接でみせる
フランス語を活かす仕事に就く可能性を高めるには、フランス語以外でアピールできるスキルや経験などを身につけましょう!