留学中に接客のバイトをしたら語学力が上がった理由

こんにちは。まりんです。

フランス留学中、モンサンミッシェルのお土産屋さんで働き始めてから約4か月が経過しました。

働き始めた当初と比較すると、自分の会話力が上がったと実感しています。

 

海外で働くことに興味のある方は多いでしょうし、バイトとして接客業を選ぶ方も多いかと思います。

そこで今回は、具体的にどういったことを通じて語学力が上がっていったのかを紹介していきたいと思います。

ちなみに私の仕事の環境は下記の通りです。
仕事の環境・内容
従業員同士の会話は全部フランス語
多数の商品(お菓子・雑貨・アクセサリー・服)を取り扱う
接客は基本的にフランス語であるが、お客さんによっては英語と日本語も使用
接客内容は、顧客の質問に回答、商品の説明、レジ対応など
電話対応(内線・外線両方)

語学力が上がった理由と心掛けていたこと

業務に必要な単語・表現を覚えざるを得ない

お店で扱っている商品の名前や業務に必要な道具の名前、接客に必要なフレーズを毎日徐々に覚えました。

特にいろんな商品を扱っているからこそ、自分が今まで生活してきた中で覚える必要の無かった言葉を覚えるきっかけになりました。
バイトをしていなかったら、「脚立」や「方位磁石」という言葉を使う機会はなかなか無かっただろうと思います。

 

また、同僚が顧客対応をしている時にどんな言葉を使っているのか注意深く聞くことで接客に必要なフレーズを覚え、自分もそのフレーズを使用するようにしました。

状況を見て聴いて言葉を覚えるので、『このシチュエーションではこういえばいいんだな』ということがすぐにわかって覚えやすかったです。

言葉を教えてくれる同僚の存在

同僚との会話中に私が「○○って何?」と聞けば、単語の説明をしてくれることが多かったです。

また、会話とは関係なく親切心で単語の意味を教えてくれる同僚が一部いたので、彼らのおかげで新しい言葉を学ぶことができました。

顧客からの質問を通じて学ぶことができた

お客さんから質問されたら、フランス語でどう言えばいいかわからなくてもとにかく返答しないといけません。

顧客との会話で学べた理由
お客さんの返答から新しい表現を学ぶ
自分が言えなかったことを代わりにお客さんが言ってくれる
自分が発言したこと、言いたかったことを考えるきっかけになる

 

■お客さんの返答から新しい表現を学ぶ

顧客1
C'est combien?

まりん
Ici ! (値札を見せながら)

顧客1
Ah! C'est marqué !!

まりん

あ、その表現いいな。今度使ってみよう。

顧客2
C'est combien?

まりん
C'est marqué au-dessous.

 

「その表現いいな」と思ったことをどんどん自分でも会話に取り入れてみるように心掛けたら表現力が増しました。

 

■自分が言えなかったことをお客さんが代わりに言ってくれる

まりん
On n'a plus de  .....

顧客
 Vous n'avez plus la taille S, c'est ça?

 

自分が言葉に詰まるとお客さんが続きを言ってくれたり、同じ内容を違う言い方で確認しなおしてくれたりしたおかげで様々な言い方を学ぶことができました。

 

■自分が発言したこと、言いたかったことを考えるきっかけになる

咄嗟の質問に対して、すぐに正しく答えることができないことがあります。

冷静になってお客さんと話した後に会話を振り返って考えると、正しい文章や本来なら言えたことを思いつくことができます。

まりん

さっき文法間違って返事してたな

まりん

よく考えたらこういう言い方でもう少し詳しく説明できたのに

 

1人で反省会を繰り返していくと、他のお客さんから同じ質問をされた時にすぐに返答できるようになったり、+αの会話をできるようになったりしました。

嫌でも電話に出なければならない環境

働き始めた当初は、自分に電話対応は無理だと思っていました。

最初は電話相手が何を言っているのかわからず途中で同僚に電話をパスしていましたが、数を重ねるうちにだんだんと対応の仕方がわかってくるようになりました。

 

嫌でも電話に出なければならない、苦手なことでも逃げられない状況だからこそ、次第にできるようになりました。

わからない単語・言いまわしを自分で調べた

お客さんへの返答や同僚との雑談を通じて、毎日わからないことに出くわします。

まりん

同僚同士が話してた○○っていう単語の意味なんだったんだろう

まりん

さっきの質問、どうやったらフランス語でうまく説明できたかな

 

頭の中で考えてみてもわからない場合は、仕事が終わってから調べるようにして、語彙力・表現力を身につけていきました。

バイトをして伸びた現在の私の語学力

簡単な電話対応ができるようになった
1日中、売り場を一人で任されても大抵問題なく仕事をこなせる
DELF B2 ~ DALF C1レベル(恐らく)

私の働く先では売り場が『お菓子・雑貨・アクセサリー』と『服』の2つに分かれていて、私は主に服売り場を任されています。

服売り場ではお客さんの要望にあった服をオススメしたり、レジ業務、電話対応を行います。

働き始めた当初はお客さんからの質問がよくわからず、他の売り場から同僚を呼んで助けてもらうこともしばしばありました。
しかし、最近は誰かに助けを求めずに1日を無事に終えることができています。

 

それでも、未だになんでもスラスラと言えるレベルには達していませんし、相手が何を言っているのかわからないときもあります。

むしろ接客業務では決まった表現を使用したり、お客さんから同じ質問をされることが多いので、何気ない日常会話をするほうが断然難しいと感じています。

ただ働くだけでは語学力は上がらない

働くうえでできるようにならなければ自分が困るから、必死になって語彙や表現を覚えることができるというメリットがありますが、働いたら自動的に語学力があがるわけではないです。

 

仕事の場は、自分がわからないこと・できないことに多く気づくことができる環境であって、その『わからない』を『わかる』ようにする、『言えない』を『言える』ようにするという過程があってこそ、語学力が上がっていくのかなと思います。

というのも、スペイン語で話しかけてくるお客さんがよくいるのですが、私は今のところスペイン語をわかるようにする努力をしていないです。
スペイン語に触れる機会があっても全く上達してないからこそ、努力の過程が大事だと思っています。

 

日本語でもあまり多く話す性格ではないことも恐らく影響して、まだまだフランス語での会話の苦手意識は取れません。

まだまだフランス語力を伸ばしたい気持ちがあるので、残りの留学生活でいろんな勉強法を試してみる予定です。

「こんな勉強をした」「この勉強法が効果があった」というのをこれからも記事にまとめていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

 

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