英会話力を伸ばしたいと考える人にDUO3.0をおすすめします。この記事では、実際に1年間DUO 3.0を活用して英会話力を向上させた筆者が、DUO3.0を使った効果や、DUO3.0の具体的な学習法を詳しくご紹介します。
こちらは私の学習履歴です。使用したのは1年という比較的長い期間ではありますが、毎日2~3時間も勉強することはしていません。日々隙間時間に学習して合計で10000分学習をしました。短期間で覚えることも可能ではありますが、短期間で覚えたものは忘れやすいため、せっかく覚えたことが無駄になってしまいます。努力を無駄にしないよう、覚えたことを忘れにくくするためにあえて長期で学習することにしました。
また、学習期間中に転職活動をするなど私生活でイベントが複数あったことから、「英語学習は生活に全く無理のない範囲でコツコツ進める」をモットーにしておりました。
なぜDUO 3.0を選んだのか?についてですが、私自身はフランス語の学習を通じて、例文を暗記することが会話力の向上に直結すると確信しているからです。フランス語は、C1レベル(仏検1級相当)の資格を取得しています。フランス語の会話力>>>英会話力という状態です。
またDUO 3.0についてネット上では賛否両論の声があり、良い評価と不要論の両方が見られました。それであれば、「自分で使ってみて、効果があるのか判断しよう」と決めたからです。
実際やってみて、DUO3.0を学習してよかったと感じています。
目次
DUO 3.0とは?
DUO 3.0は、英語学習者の間で高い人気を誇る教材で、効率よく単語やフレーズを学べるように工夫されています。
本書には、日常会話からビジネスまで幅広く使える 560の例文が収録されており、1つの例文で複数の重要単語や熟語を学べます。そのため、効率的に語彙力を増やすことができます。
おすすめの対象者としては、英語の基礎がある程度身についており、次のステップとして英会話力やリスニング力を伸ばしたいと考えている初心者から中級者の学習者に最適です。
効果|DUO 3.0だけで会話力が上がった(英会話レッスンは一切なし)
英語のアウトプット力が向上しました。DUO3.0をやる前は、言いたいことをなかなか言葉にできずにいました。何か言葉を発する時は、考えながら話していたため、時間がかかっていました。しかしながら1年間学習をした後にChatGPTと会話したら、早く言葉が出てくるようになりました。DUO3.0を学習している期間は、英会話レッスンは一切しなかったにもかかわらず、かなりの変化が起きて自分でも驚きました。
また、DUO3.0を学習することで、英語学習の習慣化につながりました。 DUO3.0を始める前は、フランス語も学習していることもあり、英語の学習時間を確保することがおざなりになっていました。しかしながら、DUO3.0はセクションが45個に分かれているおかげで、1日に進める分量を決めやすかったため、学習計画が立てやすかったのです。そのおかげで、英語学習を習慣化することに繋がりました。
長期記憶に定着!効果的なDUO 3.0の使い方
560もの例文を一体どうやって覚えることができるの?と疑問に思いますよね。私も始める前は、本当に覚えられるのかなと不安に思っていましたが、やり始めてみると、だんだん覚えられている実感がありました。
必要なものは、DUO3.0のテキストと音声教材です。まず、会話力を鍛えたいと考えてDUO3.0を始めたため、覚える時に意識したのは「①例文を口から出やすくする」「②長期記憶に残す」この2つです。
例文を口から出やすくする
’’覚える’’と一言でいっても、書けるようになるためなのか、口から発せるようになるためなのかでは、覚え方は異なります。
書けるようになるためには、実際にペンを持って書く練習をした方がいいですが、話せるようになりたい場合にはその方法は有効ではありません。
「書けるけれど話せない」とならないために、覚えたことを口から出やすくすることに重きを置きました。だからこそ、①音声を聴く、②音読する、この2つを徹底しました。音声を聴くことで言葉を「音」として記憶するため、スピーキングやリスニングの向上に効果的です。そして音読をすることで、口から言葉を出すことに慣れることができます。
長期記憶に残す
テストを乗り切るための勉強であれば、短期記憶でも良いかもしれませんが、実践で使える英語力を伸ばすためには、長期記憶に残すことが重要です。長期記憶に残すためには、反復学習と間隔学習が効果的だと言われています。
反復学習とは、情報を繰り返し学ぶことで記憶を強化する学習法です。何度も同じ情報を目にしたり耳にしたりすることで、脳がその情報を重要だと認識し、長期記憶に移行しやすくなります。
間隔学習は、学習した情報を一定の間隔を空けて復習することで、記憶を効率的に長期化させる方法です。これらを踏まえて、繰り返し例文を読む(聴く)ことを徹底しました。そのため、私は全ての例文を一度で完璧に覚えようとはしませんでした。なぜなら、以下の理由からです。
- 初めて目にする例文を覚えようとする場合
- 覚えようと特別に努力していなくても、少なくとも10回は読んだり聞いたりしたことがある例文を覚える場合
この2つを比較すると、後者の方がはるかに記憶に残りやすいからです。そのため、例文を読む・聴く回数を意識的に増やし、同じ例文に何度も触れる機会を作るよう工夫しました。まとめると、会話力を鍛えることを踏まえて、実践した勉強方法は下記の通りです。
②音読する
③文を読む・聴く回数を意識的に増やし、同じ例文に何度も触れる機会を作る
DUO 3.0を活用した具体的な学習の進め方
無料で使えるNotionというアプリを使い、学習の計画を立てながら学習の記録をつけられるテーブルを作成し、学習管理をしていました。イメージは以下の通りです。このNotionのテンプレートの入手方法については、最後に説明致します。
DUO3.0の学習を進める3つのステップ
ステップ1|1日に学習するSECTION数を決める
DUO3.0は全部でSECTION45まであります。SECTIONによって正確な数は異なりますが、1つのSECTIONにはおよそ13例文ほどが載っています。この解説では、1日に学習するのは3つのSECTIONとします。
ステップ2|1周分を進める日付を決める
ステップ3|学習日分の学習を進める
1周目、2周目、それ以降の学習の進め方
1周目
SECTION1-3を学習し、すべてのSECTIONで例文を1つ覚える場合を例に解説していきます。
- SECTION1-3の例文の単語をテキストですべて確認します。
- SECTION1-3の例文を見ながら、全部の例文を聴きます。
- SECTION1-3の例文を見ながら、全部の例文をシャドーイングします。
- SECTION1-3の最初の例文を1つ覚えます。(= 毎日例文を3つ覚えます。)
- SECTION1: We must respect..の例文
- SECTION2: Bob was so beside..の例文
- SECTION3: I begged Richie..の例文
SECTION1-3の前日に覚えた3つの文章を覚えているかどうか判定するため、日本語を見て(聴いて)、英語に翻訳していきます。この時、頭の中で考えるだけでなく、声に出して言えるようにすると、会話力の向上に効いてきます。覚えていなかったら、また覚える努力をします。
2回目と同様に、3つの例文を覚えているか確認します。覚えていないものは覚える努力をします。
学習し終えたら、テーブルにチェックを入れていきます。この流れをSECTION45まで繰り返していきます。45まで終わったら1周完了となり、2周目に入ります。
2周目
SECTION1-3を学習し、すべてのSECTIONで例文を1つ覚える場合を例に解説していきます。
- SECTION1-3の例文を見ながら、全部の例文を聴きます。
- 知らない単語をすべてテキストで確認します。
- SECTION1-3の例文を見ながら、全部の例文をシャドーイングします。
- SECTION1-3の2つ目の例文を1つ覚えます。(= 毎日例文を3つ覚えます。)
- SECTION1: Take it easy..の例文
- SECTION2: His new nobel..の例文
- SECTION3: I’m apt to..の例文
前日に新しく覚えた3つの例文に加えて、1周目に覚えた1番目の例文も覚えているかどうか判定するため、日本語を見て(聴いて)、英語に翻訳していきます。つまり合計で6つの例文を確認します。覚えていないものは、覚える努力をします。
2回目と同様に、6つの例文を覚えているか確認します。覚えていないものは覚える努力をします。
3周目以降
3周目以降は、2周目のやり方と基本的な進め方は同じですが、進捗度やその時の自分の忙しさに合わせて少し変化をつけていきます。
- 音声の速度をあげる(1.2倍速、1.5倍速など)
- 1回で新しく覚える例文を2つ、3つに増やす
- 1日に進めるSECTION数を増減する
- その周で覚えない例文のシャドーイングはスキップする
- 移動中に音声を聴く
- 前々周で覚えた例文は定着していると判断し、覚えているかどうかの確認はスキップする
- 全部の例文を一通り覚えた周の後は、覚えていない例文のみに絞って学習する(付箋でマークしておく)
前述の通り、反復学習・間隔学習をすることで、次第に記憶に定着する&忘れにくくなります。仮にSECTION1をすべて覚えてから、次のSECTIONに進むということをやってしまうと、最後のSECTION45に到達するのに時間かかなりかかってしまい、最初に覚えたことはすっかり忘れてしまいます。
だからこそSECTIONを分割し、その中で特定の例文だけ覚えるようにして、その周で覚えない例文でも音声を聴くことと、シャドーイングすることを含めて、例文に繰り返し出会うように工夫していました。また、移動中に音声だけ聴くようにすることも行なっていました。
冒頭で解説しましたが、私の場合は「生活に全く無理のない範囲でコツコツ進める」をモットーに学習を進めていたので、周数に応じて変動はありつつも、1日に進めるSECTION数を基本3つとしておりました。皆さんはご自身のペースに合わせて分割するセッション数や1日の暗記する例文の量の調整を行っていただければ、ここで紹介した手順と同じ方法で習得できます。
実際に学習を進めていくと、1周目に覚えた例文でも、次の周では忘れてしまっていることに直面することは多々あるかと思います。だからこそ、繰り返し学習するよう試みてください。
abceedでDUO 3.0を学べる
私の場合は、書籍を購入し、音声教材として英語の学習アプリabceedの有料プランを使用していました。音声を流している時間を学習時間として自動的に計測してくれることと、音声のスピードを柔軟に変更できる点がよかったため、有料プランを使用していました。音声は基礎用と復習用の2つが揃っていました。ただし、有料では¥23,800/年ほどかかります。(2025年1月時点)。
費用をもう少しかけずに学習したいという場合は、通常販売しているCDを購入すると良いです。市販のCDは基礎用CDと復習CDと2つがあります。2つ購入し、基礎→復習用と移行するのがオススメです。ためらう場合は、基礎用CDをまず使用してみて、後で必要に感じたら復習用CDも購入するでも良いと思います。
基礎用CDと復習用CDの比較
項目 | 基礎用CD | 復習用CD |
---|---|---|
音声の速度 | ゆっくり、明瞭 | スピーディー、会話に近い |
主な目的 | 例文の理解と暗記、発音確認 | 記憶の強化、実践的なリスニング力向上 |
おすすめ対象 | 初心者、初めて例文を学習する人 | 中級者、例文に慣れた後の復習 |
使用シーン | 学習の初期段階、発音練習 | 復習、移動中の流し聞き |
DUO 3.0の学習を管理するNotionテンプレートの入手方法
今回は、すぐに使えるDUO3.0学習用のNotionテンプレートと、例文を記憶しやすくする7つのテクニックの解説をセットでご提供しております。
完全非公開の記事になり、約4000文字ほどの分量になります。
・音読をする
・シャドーイングをする
・耳から聴いて音で覚える
・反復学習
・間隔学習
既にご紹介しているこれらはもちろん記憶定着に良い方法ですが、それに加えて、更に記憶しやすくする具体的なテクニックを7つ紹介します。
購入後に資料ダウンロードリンクが表示されます。
資料の中にテンプレートと記事のアクセス方法が記載されています。
ご購入されましたら、「フランス語学習デザイン」プライバシーポリシーに同意したものとします。
Notionのメリット|学習計画を立てやすい
やるべきことが明確であると、学習に取り掛かりやすいというメリットがあります。
「学習日」に日付を入力すると、自動で以降の復習日が出てくるようになっています。日付も選択形式で簡単に入力できるようになっています。
Notionのメリット|学習計画を調整しやすい
元々立てた計画から進捗が遅れてしまうこともあるかと思います。そんな時、紙のノートやスケジュール帳で管理していたら、学習予定の日付を一つずつ変えるのは大変ですよね。
上記で説明した通り、学習日の日付さえ変えてしまえば、その後の復習日も自動で変わります。
予定より進まなかったという場合は、学習日の日付をずらすことで、学習の再計画を簡単にできます。
また、テンプレートではSECTION数を1-3としていますが、周数ごとに一つのユニットとするSECTION数を変更するのは全然問題ないです。もう少しできると感じたらひとまとめにするSECTION数を増やしたり、少しきついと感じたら減らしたりと、Notionなら簡単に学習の予定を調整できます。
Notionのメリット|学習量を見える化してくれる
学習進捗を視覚的に確認できるので、「どれくらい勉強したのか」を実感しやすくなります。自分の努力を目で確認できることで、達成感が得られます。それがモチベーションに繋がり、学習を継続しやすくなります。
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