レンヌ第二大学CIREFEのDELF B2レベルで勉強した内容
こんにちは。まりんです。
2019年2~5月の約3か月間、レンヌ第二大学CIREFEのDELF B2レベルでフランス語の勉強をしていました。
今回は、学校でどんな勉強をしてきたのか、授業のおかげでどんなところに効果があったかを紹介していきたいと思います。
2018年9~12月にB1レベルを受講しているので、その比較もしています。
科目と授業時間
Etude de la langue : 週6時間
Labo (発音): 週1時間
Oral : 週2時間
Civilisation : 週2時間
Expression et Compréhension écrites: 週2時間
Compréhension orale : 週1時間
Le monde de l'entreprise (オプション授業): 週2時間
Etude de la langue

メインとなる授業で、主に文法事項を学びながらも長文読解やリスニングも行います。

主に勉強した文法事項
複合過去(Le passé composé)
半過去(L'imparfait)
大過去(Le plus que parfait)
接続法(Le subjonctif)
受動態(Le passif)
関係代名詞(Les pronoms relatifs simples, composes)
条件法(Le conditionnel)
単純過去(Le passé simple)

前期のB1のクラスで習った文法事項を復習しながらの学習なので、B2レベルになるとさらに多くの表現を学びつつも1つの文法事項に学習にかける時間が短くなりました。

⇒同じ意味の複数の表現を学ぶことが多くなった
(Aussitôt que, Dès que, Une fois queや、Parce que の他にdu fait que, vu que, étant donné que などの表現方法がある等)

⇒より多くのSubjonctifを使う場合の表現を学んだ
(Il se peut que, je trouve cela bizarre que 等)

 

先生がDELF対策本をコピーして冊子にまとめてくれたテキストに沿って授業は進められたのですが、文法事項の学習にはHACHETTE 社のAlter Ego B2+の問題が使用されていました。

文法事項をきっちり勉強したいという方には、上記のテキストがオススメです。

Labo (発音)

[an] 、[om]、[in]の発音の違いなど、毎週異なる発音を1時間集中的に学びました。

先生が発音⇒生徒が発音⇒生徒が自主練習しているときに気になった発音を先生が直すという流れでした。

授業で使用したテキストは下記です。

Oral
主な学習事項
感情表現の仕方
絵・写真・物の説明の仕方
テーマに対する意見の述べ方
感情を表す単語を学び、感情に合わせた声のトーンで話す練習をしました。
絵・写真・物の説明の仕方では、「diagonale」「le marbre」「au centre de la photo」のような、物質の材料や形の単語や場所の言い方を学びました。
ペアになって一人が口頭で絵や写真の説明をし、もう一人が聴いた情報から絵を描くというワークや、一人が口頭で物質や物の形状を説明し、もう一人は相手が何の説明をしているのか当てるという遊びをやりました。

最後のほうの授業では、自分の意見を順序立てて述べるときに使用する「Tout d'abord」「Enfin」「Effectivement」などのフレーズを学び、授業内テストではペアの相手と5分程度のディベートを行いました。

Civilisation

ブルターニュの歴史、文化、フランスの地域と県の成り立ちを学んでいきました。

レンヌの街を歩きながら先生が歴史を教えてくれる課外授業も1度だけありました。

Expression et Compréhension écrites

DELF B2レベルの長文読解演習と、作文では「lettre de réclamation」と「L'essai argumentatif」を250字程度の文章を書く練習をしました。

13回ある授業のうち5回はテストに当てられたので、正直この授業で新たに得たことは少ないです。

Compréhension orale

RFIなどに掲載されている5分程度の音声1つを聴き、問題を解いていきました。

1時間という短い時間なので、音声を聴けるのは3回程度でした。そのため、聴き取れなかった部分は各自が家で復習するように勧められていました。

Le monde de l'entreprise (オプション授業)

Carrefour、Danoneなど、フランスの会社についての10分程度のプレゼンを毎週生徒が行い、授業時間の半分以上はプレゼンの時間でした。

また、会社や仕事に関係する用語や、グラフを表現するときに使用する用語を学習していきました。

 

ちなみに他のオプションとして、「文学・映画・フランス語圏について」などがありました。

B1レベルとの違い

B2になると、語学力を伸ばすことを目的とする授業が少なくなったように感じます。

例えば、B1のCivilisationの授業では、リスニングや長文読解を行いながらフランスの文化を学んでいました。
一方、B2のCivilisationの授業では、先生の説明を聴いてノートをとりながらブルターニュの歴史や文化を学び、リスニングや長文読解は一切ありませんでした。

また、よく理解している生徒のペースで授業がどんどん進められているように感じました。

B2レベルともなると、長文・リスニングともに1つの問題にかける時間が長くなるため、長文読解やリスニングの解説にかけられる時間があまりないからだと思います。

B2レベルを受講した結果

効果があったと感じる点
文法事項の理解が深まった(特にLe subjonctifとLes pronoms relatifs composes)
語彙力・表現力が増した
話し言葉・書き言葉の使い分けの理解が深まった
B1レベルにいたときは、文法を学んでもすぐに会話で使用することができなったのですが、B2レベルで学んでいる途中からは、新しい表現を学んでから会話で使用できるようになるまでのスピードが速くなったと感じています。
効果を感じづらかった点
リスニング力の伸び
DELF B2試験の対策

DELF B2の作文ではいくつか書き方の型がありますが、授業で練習したのは「lettre de réclamation」と「L'essai argumentatif」のみです。書き方を説明したプリントが配られただけで書き方の解説は特になく、各自書いた文章を後で直してもらうというスタイルでしたので、あまり授業で教わった気がしていないです。

また、どのように面接を行うべきか教えられることはなく、面接練習もありませんでした。

 

授業の仕方は先生によるので、正直アタリ・ハズレがあると感じています。

今期Oralの授業ではいろんな表現を学び、他の生徒とすぐに会話をさせてくれる機会を設けてくれたことに満足しています。(B1の時はOralの授業は微妙だった。)

一方、上記で述べた通り、Expression et Compréhension écritesの授業は微妙で、授業に来なくなる生徒も結構いました。

さいごに

2019年9~12月に引き続きCIREFEでC1クラスを受講する予定ですので、またC1受講後に記事にしていきたいと思います。

文法をよく理解するのに効果があったよ!

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